第15章 レン×裸エプロン
会場に戻った俺は
挨拶にと前に立たされる。
見知った顔が
俺をじっと見る。
少し深呼吸をしてから
「こんばんは、レディたち。
今日は、俺の誕生日を祝ってくれて
どうもありがとう。」
と、ウインクをすると
いつも、昼休みに
俺のもとにきてくれるレディたちから
少しの悲鳴が聞こえる。
「聖川も、色々とありがとな。」
少し影になった場所で
○○と並んでいる聖川を見る。
そして、、
本題に入る。
「今日俺は
皆に伝えたいことがある。」
シーンとなっている会場に
俺の声だけが響く。
そして、○○を指して
「俺は、
そこにいる○○と結婚する。」
といい放つ。
「なっ!?」
『へっ!?!?』
会場中が驚き、
悲しんでいるもの
怒っているもの様々な反応をみせる。
報道陣は一斉に食い付き、
我先にと動き出す。
父親に知れることも
時間の問題だろう。
けど、関係ないね。
俺がそうするって
決めたんだからさ。
俺は、ステージから降りて
聖川や○○達が居るところへとさっと向かい、
報道陣に囲まれる前に逃げる。
「き、貴様っ、
せっかく俺が開いたパーティーを
よくも無茶苦茶にっ!」
「ははっ、
すまないね、聖川。
ほら、○○行くよ。」
『えっ、あっ、ハイ!!』
○○の手をしっかり握って
追いかけてくる
すべてのものから
俺たちは逃げていった。
もう、後戻りできない。
母さん……
ごめんね。
綺麗な星空に向かって
心のなかで謝ると
背中を押すみたいに
星が流れた気がした。
END