第15章 レン×裸エプロン
『聖川様には………』
若干言いづらそうにする彼女。
やっぱり何かあったのか。
「俺には言えないことか?」
『い、いえ……….
聖川様には
半年ほど前に
告白…されました。』
「は!?」
『でも、お断りしました。』
「こ、告白って、その…
恋人同士になるって?」
『そうです。
その、告白です。』
「な、なんで断った?
お前も聖川が好きなんじゃ…」
『違います。
私の好きな人は
そんなに簡単には
掴めそうにもない方ですから。
ですから
聖川様のメイドになるという話も
間違いです。』
「……
じゃあ、何故
最近あんなに仲が良いんだい?」
『…………お昼休み…ですか?』
「ああ。」
言おうかどうか悩んだ末
その硬い口を開く彼女。
『……ィ…です…』
「え?」
『レン様の……
生誕パーティーです。』
「なんだって?」
『聖川様が主催してくださる
レン様の生誕パーティーの
打ち合わせをしていたのです。
サプライズと言われていて
レン様にも話すことができませんでした。』
「な、…なんだよそれ……-」
全部…見事に勘違いじゃないか。。
自分の考えが
全て誤解だったと分かると
ほっとしている自分がいた。
それから、
何も考えずに
○○を抱き締めた。
「…」
『レ、レン様っ!!!!???/////』
驚いていたが、
そっと背中に手がまわってくるのがわかった。
震えてるの、
バレたかな……
「ごめん。
勘違いで、お前を避けて。」
『…………いえ…』
「昔言ったことも…
全部全部、嘘だ。
俺の身を守るための嘘だから…
離れていかないでくれ。」