第15章 レン×裸エプロン
次の日も
また次の日も
彼女をなるべく避けるように
学園生活を過ごした。
登下校中も
俺が話しかけない限り
話すことはなかった。
今考えたら
こいつから話しかけられることって
食事の時間ですとか起きる時間ですとか
業務的なことだけだった気がする。
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そんなある日
「今日はAクラス、Sクラス合同で
クイズに挑戦してもらう。
A,S二人ずつの4人グループをつくれー。」
朝からグラウンドに集められ
龍也サンにこう言われる。
全員がぞろぞろと
チームを組み始める
俺はおチビちゃんに
Aクラスを二人連れてくるよう言った。
おチビちゃんを待っている間に
キョロキョロと○○をさがす。
避けてたくせに
結局気になってるのか、俺。
でもあいつ、俺以外とやっていけるのか?
少し遠くだが、
あいつを見つけた。
「…へぇ………」
まさかモテてるとはね…
「□□さん!
僕と一緒に、、」
「いやいや、俺と!」
「僕だったら役に立ちますよ!」
なんて、○○のまわりを
男が囲んで全員必死。
『…え、えと……』
戸惑ってる○○が新鮮で
少し笑ってしまう。
するとそこに
「□□さん、私と組みましょう。
貴女の頭脳は信用できます。」
と彼女をかっさらっていく
男が一人。
イッチーか…
「○○!
俺も…チームにいれてくれないか?」
そして、聖川がそこに入っていく。
○○が不安げにイッチーを見つめると
「好きにしてください、
私はあなたさえ居れば、
問題ありませんから。」
といともあっさりと
許すイッチー。