第15章 レン×裸エプロン
さっさとしろってさ。
はぁあ…
憂鬱。
**
「ん~っ」
大きくのびをして
学園内にあるベンチに座る。
ぽかぽかと暖かくて
木陰にある木漏れ日がゆらゆら揺れて
眠たくなってくる。
今日は○○がいない。
久々に気が休まる。
どうしたのかって?
付いてくるなって
強く言い聞かせたのさ。
「あっ、レンくーんっ!!
今日は一人なのっ?」
一人、また一人と俺の周りに女の子が
集まってくる。
一人では安らげなさそうだ。
「ああ。
○○にはついてくるなと言ってあるからね。」
「そうなんだーっ、
あの人がいると
怖くて近づけないって言うかー…」
「分かる分かる。
レンくんに近づくなオーラ全快だよね。」
「あっ、そういえば、
さっき聖川くんに呼び出されてるの見たよ?」
「聖川に?」
「う、うん。
教室に聖川くんが来て…
□□さんの席に行って何かを話して
そこからどこかへ行っちゃった。」
「あー、私も見た!
二人で屋上に上がっていくの。」
「そういえば、見たかも…」
○○が、聖川と?
「レン………くん?」
顔がこわばっていたのか
女の子達が少し怖がっているのが分かり
いつもの笑顔で
「ごめんごめん。
そう言えば、髪型…変えたんだね…」
話を変え、
二人のことを考えないようにした。
**
キーン コーン
チャイムがなって
教室に戻ると
凛とした姿勢で
読書をする○○が目にとびこんできた。
「…//」