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[R18]うたプリ×コスプレ(裏短編)

第13章 音也×保健室の先生


「ハァ……ハァ…ッ」








中庭を抜けて








まだ開いている正面玄関を
さっと走り抜けて








保健室のプレートの部屋を見つける。








電気は付いていない。








もう帰っちゃったかな…








ガラッ








「ハァ…ハァ…ハァ…」








扉を開けて
中に入ると
いつも先生が使っているPCが目に入って








そのあとに
揺れる窓際のカーテンの横にいる
先生の後ろ姿が見える。







柔らかな風に
サラサラ揺れる髪と
ふわりと浮き沈みする白衣が








俺の抑えていた感情を
また沸き立ててくる。









触れたい。









触れられたい。









そんな感情が溢れてくる。









ゆっくりとこちらを
振りかえって








『一十木さん……』









と俺の慌てぶりに驚く先生。









『もう、来きてくれないかと思いました。』









にこっとわらってから
また窓の外を見つめる。








俺は…









「……ごめんなさい。









手紙…その気づくの遅くなっちゃって…」









もじもじしていると










『いいんです。









一十木さんのおかげで









久々に満月をゆっくり
みることができましたから。』








こちらを振り向いてはいないが









笑っていることは分かった。









俺は、本題に入る。








「先生…








その…








どうしたの?」








先生から呼び出されたのは
はじめてのことだから
何を話せばいいのか分からない。








『……









一十木さんも…









知ってると思うけど……









私、ここの
保健室の先生…やめることになったんです。』









少し寂しげに
こちらをみる先生。








そんな顔で、
見ないでよ……








辛くなるじゃん。









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