第13章 音也×保健室の先生
放課後になって
先生への気持ちが
大分爆発しそうになっている俺は
保健室へと向かった。
だってレンや日向先生が
狙ってるって
結構危機感
感じちゃうじゃん。
先生に言われた通り
走らないよう
はや歩きで。
ガラッと扉を開くと
カタカタとPCのタイピング音が響く。
「失礼します…」
ピシャッと扉を閉じるのと同時に
くるっと振り向いた先生は
少し驚いていた。
『一十木さんでしたか…
お昼の注意
守ってくれて
先生、嬉しいです。』
にこりと笑う先生。
先生の前に置かれた
丸い椅子に静かに腰かけて
先生の手を握る。
『ど、どうかしましたか…??;;』
いつも煩い俺が
静かで大人しいからか
心配そうに顔を覗きこんでくる先生。
「…///
先生…俺、病気なんだ…」
俺のこの一言に
更に心配そうにする。
『えっ!?!?』
「ほら…ここ…」
握った先生の手を
自分の胸に持っていって
心臓の辺りにあてがう。
ドッ…ドッ…ドッ
激しく鳴る鼓動を感じ取ったのか
バッとこちらを見る先生…
「俺の心臓…壊れちゃった…
先生のこと考えるだけで…
こんなになっちゃうんだよ?」
思いもよらない俺の告白に
顔をカーッと真っ赤にする。
その顔を見て
俺の鼓動も速くなる。
手を強く握ると
『えっと…その…つまり……』
俺と目が合わないようにキョロキョロしながら
焦っている先生。
もしかしたら…
なんて思って
「先生…俺…
先生のこと…」
本気で告白しようとしたそのとき