第13章 音也×保健室の先生
絶対に渡さないけどね。
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ゲームも無事終わって
片付けムード。
早々にゲームをクリアして
医務用のテントに来ていた俺は
○○先生の手伝い。
すると、
「○○ちゃん?
手伝おうか?」
パサッとテントに入ってくる
男子生徒が…っていうか
レンがいた。
『じ、神宮寺さん!』
「この間のお礼に…ね?」
驚く先生にウィンクするレン。
『お礼なんて…
もう大丈夫なんですか?』
「ああ。
すっかりね。」
なんだか親密な会話をする
二人の間に割り込んで
「レン、どうかしたの?」
と、聞く。
『少し体調くずしてたの
三日前くらいかな?』
「うん。
まぁ、イッキには関係ないよ?
俺と○○ちゃんだけの
秘密の時間…だからね?」
先生の髪をくるくると指で
遊びながら
挑発してくるレン。
「へ、へぇ…
そうなんだぁ。
まぁ、先生といる時間なら
俺の方が長いけどね。」
「ほぅ…そうかい。
じゃあ○○ちゃんに聞いてみるかい?
どっちといる時間が
たのしいかって…」
「望むところだっ」
バチバチと火花を散らしている横で
黙々と作業を続ける先生。
あまり
話がわかっていないのか、
『喧嘩はやめてくださいね?』
なんてのんきなことを
言っている。
貴女をかけた喧嘩ですけどね。
すると、テントを覗き込んだ日向先生に
見つかって
「おい、なにやってる?
お前たちは
学園内の片付けだろうが。」
二人とも連れていかれた。