第13章 音也×保健室の先生
俺の頭のおかしい
発言をあっさり
スルーして
こちらをみる先生。
「は、はい…」
足を出して
お願いしますと言うと
俺の足元に膝まずく。
少し見える谷間がまた
俺の心を乱していく、
スルッ
ふくらはぎまでズボンを捲られると
心臓がうるさくて
仕方ない。
あー、もう、
先生に恋しちゃまずいよ。
そもそも、
恋しちゃまずいってのにさ。
『うわぁ…けっこう、制服にも
付いちゃってますね…』
消毒しながら
普通に話しかけてくれる先生に
俺は
「先生の名前って…何ですか?」
と聞く。
『えっ…??』
あまりにも話が変わりすぎて
驚く先生。
でも
『□□です。
□□ ○○。』
とにこりと笑ってくれた。
「□□…
○○先生って呼んでも良いですか?」
そう切り返す俺に
先生はまた驚いて
『い、いいです…けど…』
と頷いてくれた。
それから
毎日のように
保健室に通っては
先生のプライベートなことを
色々聞いている。
ここ数ヶ月で
先生に彼氏が6年以上いないことは
分かった。
でも、モテないはずない。
絶対に断ってるんだ。
こう思うのには根拠がある。
実際、日向先生だって
狙ってるんじゃないかって思うし
生徒にも大人気で、
何度か男子生徒数人が
先生に私生活のことを
根掘り葉掘りきいていたのを
見たことがある。
俺が邪魔するんだけど。
要するに
俺と同じような人が沢山いるってこと。