第3章 自炊担当してます。
田中「じゃあこれから風呂か?」
『うん、ちょうど今潔子さん見送ったから』
田中「なに!?お見送りしただと!?何で言わなかった!?」
『いや、いちいち呼びに来てたら潔子さんが帰るの遅くなっちゃうし…』
西谷「潔子さん!?」
ノヤっさんが湧いて出てきた…。
田中「…明日からは、ノヤっさんと一緒にお見送りする!!」
西谷「当たり前だ!!うお~!!潔子さん!!」
田中「潔子さん!!」
…早くお風呂入ろ。
田中「あ、俺たちも今から風呂だから途中まで一緒に行くか?暗くて怖いだろ」
た、田中…!!
菅原「おい田中~、瑠璃は幽霊が怖くてしかたないんだから暗くて怖いとか言ってやんなよ~」
…部屋の中から菅原さんの面白がってる声が聞こえてくる。
『~~一人で行けます!!怖くなんかありません…!!』
田中「あ、待てよ瑠璃!」
いいよもう…!みんなはお風呂入る時も寝る時も絶対に誰かいるんだから一人の人のことなんかわかんないでしょうよ!!
西谷「今のは菅原さんが悪いと思います!」
澤村「今のはスガが悪いな」
東峰「瑠璃が可哀想だよ」
…菅原さんへの非難が聞こえてくるけど、知らない!
って言ってもお風呂行くときまた男子の部屋の前通るんだけどね…。
…廊下歩くだけども怖いんだよな~、電機も所々チカチカしてるし。あ~もういや!!去年は他の部活も合宿してたから賑やかであんまり怖くなかったけど…。
『~~走ってお風呂行こ…!!』
自分でも名案だと思ったよね。早く部屋に戻れるし!お風呂行くときも走ろ!男子の部屋の前突っ切れるし!!
ドタバタと廊下を走って…やっと部屋に着いた…。
『さっき部屋に来たとき電気点けておけばよかったな…』
なんて、今更考えても遅い。…やっぱり田中に着いて来てもらえばよかった…。
『後悔しても仕方ない…パッと部屋入ってパッとお風呂道具持ってお風呂行く!!』
鍵開けて、入って、電気点けて…お風呂道具持って…電気点けたまま…外出て鍵閉めて…ハイ速い!!
そして走って…走って…男子の部屋の前通り過ぎて…なんか翔ちゃんに呼びかけられた気がするけど!聞こえなかったってことで!階段駆け下りてハイお風呂!速い!