第3章 自炊担当してます。
『背後なんて気になるわけないじゃん。私一人で入るんだしさ。なに?誰かが覗きにくるとか?いや~私の体なんか見ても損でしかないから本当……やめてよツッキー!!さっきも言ったじゃん!!先輩のこと虐めすぎだからね!?』
月島「すいませ~ん」
『心がこもってない…!!』
…やめてよ本当に、幽霊とかそういうの本当にダメなんだからさ!!!
月島「ごちそうさまでした。美味しかったです」
『…どういたしまして。つきしまくんはゆっくりおへやでやすんでください…』
月島「大丈夫ですか?」
『誰がこんな風にさせたと思ってんの!?』
月島「じゃあ、お言葉に甘えて部屋に戻ります」
『話し聞いてる!?』
…はぁ、後輩にこんなに遊ばれるなんて、先輩失格だ。
潔子「瑠璃ちゃん、大丈夫だから。出たって聞いたことがないから」
『ですよね!?そもそも出たことないですもんね!!』
潔子さん、女神…いや、さっきはいじられてたけど。
潔子「じゃあ瑠璃ちゃんがお風呂入るの遅くならないように早く片付けちゃおっか」
『~~ありがとうございます!!』
やっぱり女神だ…。
それから、食器を洗ったりゴミ出ししたり…少し急いで片付けたから一時間もかからず終わった。
潔子「それじゃあ、また明日ね。朝ご飯の準備のときに戻ってくるからね」
『はい!ありがとうございます!お疲れ様でした!気を付けて帰ってくださいね!』
潔子「うん、ありがとう。じゃあね」
玄関で潔子さんを見送ってから…さぁお風呂に入ろうかな…。お風呂道具取りに一回部屋に戻って…。
男子も女子も部屋が同じ二階なんだけど、端と端っていう遠さだから、男子がうるさくても聞こえてこないしぐっすり寝れる!
…部屋に戻る前、男子の部屋の前を絶対通るんだけど。
日向「腹筋100回スタート!!」
影山「おい!フライングじゃねぇか今の!?」
月島「部屋でぐらいゆっくりしたらどうなの…」
ってクリアに聞こえてくる、ドア閉まってるのに…。やっぱり隣の部屋とかじゃなくてよかった。
男子の部屋の前を通り過ぎようとしたら、ガラッといきなりドアが開いた。
『うわっ』
田中「あれ、瑠璃じゃねぇか。片付け終わったのか?ありがとな!」
『あ、うん』