第3章 自炊担当してます。
なんとか菅原さん達の私にとっては悪質ないじめから逃れて夕食。
モリモリと盛ってやりました。まさか翔ちゃんがペロリと完食するとは思わなかったけど…。飛雄ちゃんは想像通り完食してくれました。
田中とノヤっさんはもちろん潔子さんの元へおかわりをしに、
そしてお隣に座るツッキーはと言うと…。
月島「……多い」
『あれ〜?月島君、見た目の割に小食なんですか〜?』
月島「僕が大食いに見えるんですか?」
『……つべこべ言わずに食べなさい。筋肉つかないよ』
月島「別に王様みたいにバレー命じゃないんで、筋肉なんていらないです」
『……食え!!!』
月島「!?」
山口「ツッキー!!?」
言い訳しまくる達者なツッキーのお口にお椀ごとお米を押し付けてやった。
『ツッキー汚〜い』
月島「っ瑠璃さんがやったんじゃないですか!!」
『せっかく作ったのにツッキーが食べてくれないから』
澤村「コラ瑠璃!!食べ物で遊ばない!!」
『は、はい…』
怒られちゃったよ…。
澤村「月島も、出されたものは残さず食べる!!」
月島「……ハイ」
…まぁ、盛りすぎたかなとは思ったんだけどね。ごめんツッキー!明日からはちょっと少な目に盛るね…!
澤村「まだ食ってる奴もいるけど、先に合唱しとくぞ~」
田中「うす!」
澤村「ごちそうさまでした」
「「ごちそうさまでした!」」
澤村「それじゃ、食った奴から部屋に戻れ~。しおりに書いてあるように三年から三十分ずつで風呂入って行くから準備しとけよ~」
日向「ハイ!!」
食べた人からわらわらと解散していく…。でも私は食器とかの後片付けがあるからもう少ししてから部屋に戻って休憩。
『やった~大きいお風呂に一人~』
月島「…いいですね」
『いいでしょ!独り占めだもん!』
今日はバレー部だけがこの合宿所に泊まってるから潔子さんが居ても広いんだけど!というかいつか潔子さんと一緒にお風呂に入ってみたい…。
月島「一人で広いお風呂になんか入っても大丈夫なんですか?」
『なにが?』
ツッキー、もしかして僻んでるのかな?貸し切りいいな~って!
月島「背後とか、怖くありません?」
………。