第3章 自炊担当してます。
菅原「…俺は…影山が入って来て…正セッター争いしてやるって反面…どっかで…ほっとしてた気がする。セッターはチームの軸だ。一番頑丈でなくちゃいけない。でも俺は、トスを上げることに…ビビッてた…」
菅原さん…やっぱり伊達工のときの試合のことが…。
菅原「俺のトスでまたスパイカーが何度も捕まるのが恐くて、圧倒的な実力の影山の陰に隠れて…安心…してたんだ…!」
菅原「…スパイクがブロックに捕まる瞬間考えると、今も恐い。…けど、もう一回俺にトスを上げさせてくれ、旭」
旭「!」
菅原「…だから、俺はこっちのチームに入るよ影山。負けないからな」
影山「俺もっス」
菅原さん…。
嶋田「なんか、すごい青春してんだな…やっぱいいな高校生…」
『嶋田さんもまだまだ青春できますよ…』
嶋田「具体的にどのように青春できるのか教えてほしいな」
『あっ、そろそろ試合始まりますから始める準備お願いします!』
嶋田「逃げたな?」
嶋田さん、見た目というか本当にまだまだ若いんだから青春しようと思えば…出来ると思うけど…。
菅原さん達、自分では青春してる~なんて思ってもみないだろうけど、数年後にはあ~青春してたな~って懐かしく思うんだろうな…今がどれだけツラくても…。
嶋田「瑠璃ちゃんも、青春なんて今しかないんだから。青春してる奴を見てるだけじゃなくて自分でもちゃんと青春しろよ?」
『私は見てるだけで十分ですよ!分けてもらってますから!』
嶋田「だめだめ。自分から青春求めなきゃな!恋愛とかいろいろあるだろ?」
『恋愛…そんなのあるわけないじゃないですか~!ほら試合始まりますって!』
嶋田「はいはい…」
…私が恋愛なんてできるわけない。好きな人もいないし、好かれることもないし。だからみんなが青春してる姿見てるだけで満足なんです!
高校生なんて今しかないんだから、元気に楽しく…過ごす!
山口「瑠璃さん、ご機嫌ですね?」
『…そう見える?』
山口「なんか…ニヤニヤしてたんで…」
『ニヤニヤなんかしてない』
山口「でも…」
『にこやかって言うの!そういう時は!』
山口「あ、ハイ」
…ニヤニヤしてただなんて、恥ずかしい。すぐ顔に出るのどうにかしたい…。