第3章 自炊担当してます。
『ごめん、お茶持ってくるの忘れたからちょっと飲み物買って来るね』
友達AB「は~い」
ご飯持って来てるのにお茶持ってくるの忘れるとか…お金の無駄遣いだ…。
そういえば、前ここで飛雄ちゃんに会ったっけ…って。
『旭さん!?』
東峰「うわっ」
自販機に辿り着くとまさかの悩みの種の旭さんがいた。
『な、何してるんですかこんな所で!?』
東峰「なんだ、瑠璃か…って、飲み物買いに来たんだよ…!」
『…そうですよね、自販機ですもんね』
東峰「…えと、久しぶりだね」
『お久しぶりです…』
き、気まずいぞ…?でも、旭さんと話すの一か月振り…。
『元気にしてました?』
東峰「元気にしてたよ。瑠璃も元気にしてた?」
『もちろんです!』
東峰「…ならよかった」
『…』
今まで旭さんとどうやって話してたっけ?もっとペラペラお喋りしてたのに…。
『旭さん、あの…』
東峰「うん?」
『えと…』
言ってしまおうか。戻ってきてくださいって…。でも、私なんかが言っちゃ駄目だよね…。
『その…』
東峰「…部活のこと?」
『!は、はい』
旭さんに気を遣わせてしまった…。どうしよう…。
『あの…、マネなんかが言うのはどうかと思うんですけど…その…』
東峰「言っていいよ。マネさんも部員の一人なんだから」
『ありがとうございます…。その…旭さんが部活にいないと…大地さんも菅原さんも元気がないって言うか…いや、あるんですけど!…あるんですけど、前と違うって言うか…その…』
旭さんがいたころとちょっと違う…ちょっとだけ違う気がする。けど、表現できない…。
東峰「…大丈夫。俺なんかいなくてもあの二人は元通りになるって!瑠璃がいれば楽しいと思うよ?」
『旭さんじゃないと…!』
東峰「それじゃ、次の授業体育で着替えないといけないから、ごめんね」
『あ…』
…やっぱり顔つっこむんじゃなかった。ただの出しゃばりたいだけの人になっちゃった…。
月島「こんな所で突っ立ってどうしたんですか瑠璃さん」
『!?ツッキー!?』