第3章 自炊担当してます。
友達A「どうしたの、悩み事?」
『え、なんか変な顔してた私!?』
友達A「いや…ぼーっとしてるな~と思って…」
『ごめん…』
次の日の昼休憩、いつものように友達とご飯を食べてたんだけど友達曰く、ぼーっとしてしまっていたようで…。
『ちょっと部活のことでさ…』
友達A「え、及川さん!?」
『いや、なんで及川さん出てくるの』
友達A「え~だってバレー部って言ったら及川さんって感じだもん!」
友達B「バレー部って言ったら菅原先輩に決まってるじゃん!ねぇ瑠璃!?」
『え、あ~まぁ…うん、そうだね…』
友達B「ほら~!!」
…まぁ菅原さん関係の悩みではあるよね。でも旭さんが部活に来ないこと多分責任感じてると思うし…。
友達A「及川さんだって!そうだ瑠璃!及川さんと幼馴染でしょ!?紹介してよ~」
『及川さん今彼女いるらしいから』
友達A「うそ~!!ショック~!!」
これはこの前の電話で得た情報。可愛い可愛い彼女らしいですよ。どうせ徹ちゃん振られるんだけどね。
友達B「じゃあ!菅原先輩は!?彼女いる!?」
『あ~…そういえば聞いたことないや…いないんじゃないかな?でも、いてもおかしくはないよね』
友達B「え~!?やめてよ~!」
…さすが女子高生だわ。お昼休みのこの恋愛トーク。私なんて、ちょっとかっこいいな~って思ってたテニス部の主将さん、潔子さんに「あいつ性格悪いよ」って言われたし…。
友達A「瑠璃は好きな人いないの?及川さんとか」
『いないし、とりあえず及川さんから離れよ?』
友達B「はぁ…菅原先輩ファンクラブ入ろっかな…」
…そのファンクラブについて、御本人さんの菅原さんはあまり良い印象を持ってないことを教えた方がいいのだろうか。
友達B「そういえば、菅原先輩に彼女が出来たらファンクラブ解散って聞いたことあるから、まだあるってことは菅原先輩彼女いないね!!」
『彼女できたら解散とか…すごい…』
友達A「いいな~私も及川さんと一緒に写真とか撮りたい…」
『…』
なんか、恋愛とか憧れの人いない自分が惨めになってきた。というか私、旭さんのことで悩んでたのに。