第3章 自炊担当してます。
月島「何もそんなに驚かなくても…」
後ろからいきなり声をかけられたから誰かと思えば…見上げる程のツッキーだったよ…。自販機でバレー部に出くわし過ぎだね私。
『いや…まぁそうだけど…』
月島「買わないんですか?飲み物。じゃあ先に買ってもいいですか?」
『あ、ごめん!』
慌てて自販機の前から退くと、早速お財布からお金を取り出してチャリンチャリンと入れて、ピッ…ガコッと飲み物を購入するツッキー。
あれ、またお財布からお金…?誰かから頼まれたのかな?忠君とか?
ピッ…ガコッ
月島「瑠璃さん、これあげます。間違えちゃったんで」
『え?』
月島「コーヒー牛乳ですけど、よかったらどうぞ」
『え、いいの?』
月島「まだ買ってないんですよね?僕、二つも要らないんでどうぞ」
『ありがとう!コーヒー牛乳好き!』
間違えて買ったって言っても…ツッキーが本当に欲しかったのはお茶で、コーヒー牛乳とは遠くにあるから押し間違えってことはないと思うんだけど…。でも、ありがたく貰っておこうかな!
月島「コーヒー牛乳好きそうだと思って」
『正解!甘党に見えるかもだけどコーヒー単体も好きだからね?』
月島「覚えられたら覚えておきます」
ツッキー、毒舌なキャラだけど優しいところは優しいんだよね。
『これ貰っちゃったから、今度お返ししてあげるね!好きなものとかある?』
月島「いや、いいですよ別に。安いんですし」
『いいのいいの!お返しさせて!』
後輩に奢ってもらって先輩は何もしないってのはおかしいですからね!!
月島「…じゃあ、僕甘いものが好きなんで、甘いものなら何でも…」
『!甘党なんだ!じゃあさ!食べてみたいパフェとかあるんだけどツッキー誘っていい!?』
月島「…いいですよ」
『やった!!じゃあ今度誘うね!!』
まさか…部活内で潔子さん以外にスイーツ仲間が出来るとは…!!
『部活とかで友達とは空いてる日がなかなか合わないからさ~、同じ部活で誘える人いると嬉しい!ありがとね!!』
月島「あ、ハイ」
これで今後、私の休日も充実となるでしょう!!
『コーヒー牛乳ありがとね!じゃあ部活で~!』
月島「ハイ」
コーヒー牛乳買おうと思ってたし、良かった!さすがツッキー!!