第3章 自炊担当してます。
でも…翔ちゃんの言う通り、旭さんに会いに行って「戻ってきてください!」って伝えた方がいいのかな…。いやいや、マネごときが選手同士のゴタゴタに介入するなんてそんなの駄目だし…。
やっぱり遠くから見守っとくのが一番かな…。
澤村「ごめんごめん、待たせたな」
『大地さん!さっきまで翔ちゃん達と話してたんで全然待ってないです!』
大地「そうか、なら良かった」
西谷「瑠璃久し振りだな~!!」
『ノヤッさん久しぶり~!って言っても廊下で会ってたりしてたけど』
西谷「あと教科書とか借りに行ってたな、あの時は助かった!!!」
『人の教科書に落書きして返すのはもうやめてください』
西谷「すいませんでした」
この前「数学の教科書貸してくれ!」っていきなり来たもんだから仕方なく貸したら四文字熟語の羅列落書きが返ってきたからね。国語の時間じゃないっての。
澤村「西谷、人から借りたものは丁寧に扱うのは当たり前のことだぞ。あと田中もな」
田中「何でバレてんすか…」
澤村「大体分かる」
…大地さん容赦ない。でも、釘を刺してくれてた方が助かります。
『そういえば菅原さんは?』
澤村「スガなら清水と一緒で先生のとこに進路相談に行ってきたぞ」
『…お疲れ様です』
澤村「まぁ、来年瑠璃も味わうことになるから覚悟しとけよ?」
『はい…』
そっか、来年はもう私も受験生か…。ということは大地さん達も卒業しちゃってるのか…。
澤村「まぁ、今年はまだまだあるから今の内にちょっとずつ一年の頃の復習しておいた方がいいぞ」
『はい!』
勉強ももちろんだけど、三年生と一緒に部活できる時間は限られてるんだから、その時間ももっと大事にして過ごそう…!
『あ、そういえばノヤッさん』
西谷「なんだ?」
『翔ちゃんにアイス奢ってあげるんじゃなかったの?』
西谷「!!!そうだった…!!俺ちょっと先に行くな…!!お疲れ様っしたー!!」
田中「おうお疲れさ~ん!」
澤村「嵐のようだな…」
『ノヤッさん、本当元気ですよね…』