第2章 幼馴染してます。
影山「瑠璃さん」
『えっあ、影山君!どうかした?』
影山君、びっくりするよ…急に、ヌッて現れるから…。
影山「及川さんと岩泉さんと幼馴染だったんですね」
『あ~うん、影山君も徹ちゃん達と同じ中学だったなんてびっくりした!そういえば中学の頃、徹ちゃんから「トビオがトビオが!」ってよく言ってたの思いだしてさ!トビオって影山君のことだったんだね!』
影山「俺も、及川さんと岩泉さんがよく二人で「瑠璃が~」って喋ってたの思い出しました。瑠璃さんのことだったんスね」
え、あの二人学校でも私の話なんかしてたの!?やめてよ!!
『変なこと言ってなかった…?』
影山「別に言ってなかったと思いますけど」
『ならいいんだけど…あ、そうだ!影山君のこと飛雄ちゃんって呼んでいい?』
影山「え、嫌です」
『何で!?だって中学の頃、ずっと飛雄ちゃんって呼んでたからそっちの方がしっくりきて…』
徹ちゃんからは飛雄、とか飛雄ちゃん、としか聞いてなかったから…私も飛雄ちゃん呼びしてたんだよ。…そういや岩ちゃん、影山って言ってたな。まぁそれはいいとして。
『飛雄ちゃん』
影山「いや…それだけは…」
『飛雄ちゃん』
影山「……」
『飛雄ちゃん決定!!飛雄ちゃんこれからもよろしくね~』
影山「…ウス」
こういうのは押し通せば大体許可もらえるんだよ!!ツッキーのときもそうだったしね!!
『フンヌフ~ン』
影山「なんか、瑠璃さん見てると及川さん思い出すときがあります…」
『え!?』
それは飛雄ちゃんに嫌われてるってこと…なの…?
影山「別に、だからって瑠璃さんのこと嫌いってことじゃないですよ」
月島「黙って聞いてたけどそれって、大王様のこと嫌いって言ってるようなもんだよね」
影山「!?瑠璃さん!及川さんには内緒で…!」
『言わない言わない』
嫌いになるのも分かるよ…中学の頃飛雄ちゃんに酷いことしてきたらしいからね、徹ちゃん…自業自得って奴だから。