第2章 幼馴染してます。
『毎日毎日メールとか電話してくれて、あの時はすっごく嬉しかったです。でも、友達ができたら面倒臭くなっちゃって。特に徹ちゃんからのメールとか。すぐに返事してたメールもわざと遅くしたり電話に出なかったり。私って本当、最低な人間ですよね。心配して連絡してくれてたのに…』
『それで、いつだったかな…中学二年の頃にその事を二人に謝りました。そうしたら「友達ができて楽しく過ごしてるんだったらそれでいいよ」って言ってくれて…。自慢の幼馴染持ったな~って思いました。本当は青城に行こうと思ってたんですけど、また二人に甘えちゃうのはなぁ…って思って、ちょうどまたお引越しだったし、近くの烏野高校に決めたんです』
本当、徹ちゃんと岩ちゃんに甘えてばっかりだったな…って、わ、私…しゃべりすぎた!?しゃべりすぎたね!?
『あ!あのすいません!ペラペラ勝手にしゃべっちゃって…!!』
菅原「ううん、逆に話してくれてありがとな。…瑠璃は本当、その二人のことが大好きなんだな~」
『え!?えと…否定は出来ないですけど…』
だ、大好きだけど…第三者から見ても分かるって結構恥ずかしい…。
菅原「…俺妬いちゃうな~!」
『え?』
菅原「だって俺の知らない瑠璃のこと、及川達がいっぱい知ってんだろ?まぁ幼馴染だったら当たり前だけどさ。…でも、俺も瑠璃の支えになってあげたかったな~って」
菅原さん…。
『何言ってるんですか!言ったじゃないですか!烏野に入学する前に引っ越したって!友達なんか一人もいない高校に入学して寂しかったんですけど、このバレー部のマネになってから毎日が楽しくなったんですから!菅原さんのおかげですよ!』
菅原「瑠璃…」
菅原さん、分かってくれたかな…。徹ちゃんと岩ちゃん達と同じぐらい烏野のみんなが大好きだってこと。
田中「お、俺の、俺のおかげでもあるか…!?」
『そんなの当たり前じゃん…って何で泣いてるの!?てか聞いてたの!?』
田中の声がした方を向くと、涙を垂れ流す田中の姿が…。
菅原「本当、瑠璃が烏野に来てくれてよかったよ」
『私もここに来てよかったと思ってます!…ほら田中ティッシュ!って大地さんも!?テ、ティッシュ使ってください!!』
烏野に来てよかったです!