第2章 幼馴染してます。
日向「あ~!菅原さんいいな!瑠璃さんの隣!」
菅原「だろ~?日向も瑠璃の隣に座れるように頑張れよ~、こいつお高い奴だから」
『何言ってるんですか!?私なんかでよかったらいくらでも隣座りますよ!?』
日向「じゃあ次のバスは俺の隣お願いします!予約で!」
『うん、いいけど…予約制…?』
予約なんかしなくてもいつでも隣なんか空いてるって…。
影山「瑠璃さん」
『あ、影山君。どうしたの?』
さっきから私の横を通るたびにみんなが話しかけてくれるのは嬉しいけど早く帰らないと教頭先生怒っちゃうよ…?
影山「及川さんと岩泉さんとどんな関係なんですか?」
『え…』
こ、ここで聞きますかね!?バスの通路で横を通るときに!今から菅原さんに掘り返されようとしているまさに今!
菅原「大丈夫!俺がちゃんと聞いといてやるから!そんでちゃんと伝えてやるから安心しろ!」
影山「うす、あざっす」
いや、あざっすって…あざっすじゃないよ私は…。
澤村「よし、みんな乗ったな!忘れ物ないな~?出発するからちゃんと座れよ~」
という大地さんの掛け声と共に菅原さんの尋問スタート…。
菅原「じゃあ早速本題から。あの二人とはどういう関係なんだ?」
『…えっと、ただの幼馴染です』
早速すぎるし、てか本当にただの幼馴染だから他にいう事がない…。
菅原「小学生の頃からとか?」
『生まれた時からですね。いつの間にか三人で遊んでていつの間にか一緒に育ってて…っていう感じです』
菅原「…そっか。そりゃ、仲も良いはずだよな」
『そうですね~、実は私、烏野に入るまでに二回転校してるんですよ。て言っても県内でしかも近くなんですけどね?』
菅原「え、そうだったのか?」
『はい。中学入る前と高校入る前に。入学っていうタイミングの良い時に転校だったんでクラスのみんなと馴染めないってことはなかったんですけど、やっぱり最初は友達がいなくて寂しかったですね…。でも、そんな時に心配してくれて連絡をいっぱいしてくれたのがあの二人でした』
中学に入学したての頃のことを思い出してみたら、友達いなくて家の中ではずっと携帯触ってたな…懐かしい…。