第2章 幼馴染してます。
うわ〜…これ絶対、徹ちゃんに恋する瑠璃、って菅原さんに映ってるよ…!待って、これは本当に違うんです…!
『あ、あの…徹ちゃ…及川さんとは 菅原「早く帰るべ」
え…?
『菅原さん…?えっと…』
かなり怒ってる…?これ、やばい…?ってその前に何で怒ってるのか分かんないんだけど…。
菅原「その徹ちゃんって奴のことは、バスん中でゆ〜〜っくり聞くつもりだからな」
『は、はい…』
逃げ場のないバスの中で菅原さん単体で質問攻めされるのか、それともみんなから質問攻めになるのか…はぁ…帰りのバスが憂鬱…。
「挨拶!!」
「「ありがとうございましたーーッ!!!」」
青城のみんなに挨拶して終わり。あっ、岩ちゃんと喋ってないや…帰ったらLINEしとこ!あっ、あとらっきょう君の名前も聞いとけばよかった…。それも岩ちゃんに聞いとこっと!てか挨拶のとき徹ちゃんいなかったし。何様だよ。
澤村「武田先生はああ言ってくれたけど、いくら日向と影山のコンビが優秀でも、正直周りを固めるのが俺たちじゃあまだ弱い…悔しいけどな」
青城に挨拶を済ませてバスのある校門まで歩いていたら大地さんが言った。…そうかもしれないけど、私は大地さんのレシーブ好きです。
及川「おぉ〜さすが主将!ちゃんとわかってるね〜」
うっ……ここで!?ここで出て来る普通!?
及川「小っちゃい君、最後のワンタッチと移動攻撃凄かったね!」
日向「あっえっエヘヘ」
及川「次は最初から全開で戦ろうね。あ、そうそう、サーブも磨いておくからね」
確かに、徹ちゃんのサーブが最初っからあると思ったら…。
及川「強烈なサーブ打ってくる奴はなにも俺だけじゃないしね。インハイ予選はもうすぐだ。ちゃんと生き残ってよ?俺はこの…クソ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして正々堂々と叩き潰したいんだからサ」
うっっわ……今回の練習試合で変な条件出してきたの絶対徹ちゃんだ…確信した…。