第2章 幼馴染してます。
日向君、コートの端から端に移動していつの間にかスパイク…。前も見たことあるけど、やっぱりすごい…。
「整列ーっ!!」
武田「はああぁ〜…」
菅原「どうしたんですか?」
武田「……すんごい」
菅原「?あ、そうか。先生は3対3見てないから日向と影山の攻撃見るのは今日が初ですもんね!ね!スゴ 「お願いしアース!!」
菅原さん、マシンガントーク…。
武田「えーと…僕はまだバレーボールに関して素人だけど…なにか、凄いことが起こってるんだってことはわかったよ」
武田「バラバラだったらなんてことない一人と一人が出会うことで、化学変化を起こす。今もこの瞬間もどこかで世界を変えるような出会いがあるかもしれない。そんな出会いが烏野であったんだと思った。根拠なんかないけど、きっと、これから、君らは強く、強くなるんだな」
「………」
日向影山「?」
あ、ちょ、日向君と影山君ポカーン顔ダメ…!!
武田「ごめんっ!!ちょっとポエミーだった!?引いた!?」
ほらみたことか!!!
まぁでも、先生の言いたいことは分かるな…。体育館の前で喧嘩して不良だと思ってた二人が同じコートに立つとこんなにも凄いプレーが出来上がるんだもんなぁ…。
田中「おい瑠璃、なに涙ぐんでんだ?」
『な、泣いてないし!!』
田中「泣いてるとまでは言ってねぇだろ…」
ちょっと最近涙もろくって…。
あ、徹ちゃんぶん殴らないといけないんだった!!早く片付けて溜まりに溜まった及川ストレスを発散してやるんだから!!
と、心に決めていたものの。
片付けが終わって早速と思ったものの。
女子「及川さん今日もサーブ凄かったです〜!」
女子「写真一緒に撮ってください!」
女子「よかったらこのクッキー食べてください!」
及川「みんなありがとね〜!順番にね!及川さん一人しかいないから順番にお願いね〜」
女子「「は〜い!!」」
うん。順番なんか待ってたら帰りのバス出発しちゃうよ。…ぶん殴りたかったけど…貴重な時間を徹ちゃんに使うのはもったいない…。仕方ないか、また今度殴ろう!
菅原「瑠璃」
『あ…はい!』
うわ〜…女子に取り巻かれてる徹ちゃんを見る私を菅原さんに見られちゃった!?よりにもよって菅原さんに…!