第2章 幼馴染してます。
岩泉「及川の奴、瑠璃と会いたがってたぞ?」
『うわ』
岩泉「瑠璃が遊んでくれない~って及川が泣きついてくんだぞ!俺の身にもなれ!」
『え~…LINEちゃんと返してるんだから大目に見てよ~』
岩泉「そこは褒めてやる」
あ、岩ちゃん絶対既読無視か未読無視してるな?私もしたいけど余計徹ちゃんウザくなるしな…。
岩泉「まぁ、中学のとき瑠璃が近い所とは言え引っ越しちまったから学校も違うところになったし、会う機会が減って及川も寂しいんだろうよ」
『…徹ちゃん、私が高校入る時「青城来て!青城来て!」ってウザかったんだから』
岩泉「一応、瑠璃の勉強の邪魔するな、とは叱ったんだけどな」
『岩ちゃんありがとう…でも、効果ゼロだったよ…』
私が中学に上がるとき、親の仕事の関係で引っ越すことになったときから、元からウザかった徹ちゃんがさらにウザくなった気がする。
最近は二週間に一回ぐらいだけど、引っ越ししてすぐの頃は毎日のようにメールと電話。最初の頃は、引っ越ししてすぐだったからメールとか電話とか嬉しかったけどそれがずっと続くとさすがにウザったく感じてきて…。
岩泉「青城に来なくて正解だったと思うぞ」
『私も青城を選ばなくて正解だと思ってる』
そして、私と岩ちゃんは徹ちゃんに内緒で「及川ウザい同盟」と言うものを組んでおります。
『岩ちゃん、ずっと徹ちゃんと一緒とか尊敬するわ…』
岩泉「存分に尊敬してくれ」
あのウザ川とずっと一緒にいるなんて考えられない…。岩ちゃん、漢だわ。
『岩ちゃん、今度一緒にご飯食べに行こ!徹ちゃんの愚痴聞いてあげる!』
岩泉「行く行く!いや~最近及川の鬱憤が溜まりに溜まってよ…」
『いくらでも吐きなさい!じゃあまた連絡するね!』
岩ちゃん絶対及川ストレス溜まってるもん!浄化させてあげないと!
岩泉「おう、ありがとな!じゃあ俺行くわ。洗濯頑張れよ」
『岩ちゃんも試合頑張ってね!岩ちゃんだけ応援しとく!』
岩泉「何だそれ」
『私、烏野バレー部のマネですから他校は応援できません。それじゃまたあとで!』
岩泉「お~じゃあな」
岩ちゃんと喋るとやっぱりスッキリするな~。今度会うときは一日中話そっと!
お洗濯お洗濯~