第2章 幼馴染してます。
そして翌日。
『日向君、MBなんですね〜意外…』
潔子「ね。でもジャンプ力が凄いから」
『ですよね!それに…最強の囮!』
今私は潔子さんと一緒にドリンクとかのお片付け中。さっき部活が終わりました。
さっき、澤村さんが試合のポジションを発表してたんだけど、まさかの日向君がMB。
そして影山君曰く、日向君は最強の囮らしい。確かにこの前の3対3のとき、ツッキーが日向君の動きに引っかかってたな…。
潔子「でも…日向大丈夫かな…」
『何がです?』
潔子「すっごく緊張してたな、と思って」
『…まぁ、高校で初めての試合ですもんね』
そういえばさっき…日向君ショートしてたよな…。でも初めての試合って緊張するよね〜ましてや日向君は中学の頃、部員が足りなかったって言うぐらいだし。
『日向君なら大丈夫ですよ!何とかなります!』
潔子「そうだね」
と、言ったものの。
練習試合当日。
田中「ぎゃああぁぁぁぁ!!」
『田中!ズボン早く脱いで!脱いだらこの袋に入れて!』
日向「ご、ごめんなさ……うっぷ!」
『あー!日向君はこの袋抱えて!ほら!バス止まったら一回外出ようね!』
日向「あ、ありがとござ……おぇ…」
潔子「瑠璃ちゃん、まだ袋あるからこれ使って」
『ありがとうございます…!』
影山「何やってんだボゲ日向!」
『影山君はちょっと黙ってて!!』
影山「う、うす…スンマセン…」
…日向君全然大丈夫じゃなかったよ!!!何とかなってないし!!!
日向君、田中のズボンにリバースしちゃったこと一生言われ続けるんだろうな…御愁傷様です。
武田「バス止まったよ!早く降りて深呼吸しておいで!」
『ありがとうございます!ほら日向君行くよ!立てる?』
日向「た、立てます…ぅあっ」
『あーもーほら!肩貸すから!一緒に降りよ!』
日向「あ、ありがとうございます…」
影山「日向!何瑠璃さんの肩借りてんだよ!自分で歩け!」
『影山君喧嘩売らないの!影山君袋持ってきて!』
影山「う、うす!」
こうして、なんとか吐き気を落ち着かせた日向君をもう一度バスに乗り込ませ、何とか青城に着くことができました…。
行くまででどれだけ疲れるのか…。