第2章 幼馴染してます。
武田「君らが問題の日向君と影山君か!」
日向影山「……おす」
武田「今年からバレー部顧問の武田一鉄です!」
武田先生まさかの悪気無しで問題児扱いしてるし!
菅原「先生、青城なんて強い学校とどうやって…!?」
澤村「まさかまた土下座を…!?」
武田「してないしてない!今回は!」
『今回は…って…先生、ちゃんとプライド持ってくださいよ…』
武田「ちゃんと持ってるよ?あ、そうだ、青城と試合するには条件があってね…」
…条件?
武田「影山君をセッターとしてフルで出すこと」
え。
田中「なんスかそれ烏野自体に興味は無いけど影山だけはとりあえず警戒しときたいってことですか。なんスかナメてんスかペロペロですか」
武田「いや、そういう嫌な感じじゃなくてね!?」
いや先生、これはペロペロですよ本当。
菅原「い、良いじゃないか。こんなチャンスそう無いだろ」
田中「烏野の正セッタースガさんじゃないスか!」
菅原「俺は…日向と影山のあの攻撃が4強相手にどのくらい通用するのか見てみたい」
田中「……」
これは菅原さんの気持ち次第だから…私があれこれ言うべきじゃないけど…。この条件、許せない。多分あいつだな、出してきたの。絶対に許さんあいつ。
澤村「先生、詳細お願いします」
~ ~ ~ ~ ~ ~
潔子「どうしたの瑠璃ちゃん?」
『あ、ごめんなさい…』
潔子さんと帰り道デートだっていうのに…。イライラが…。
潔子「…菅原のこと?」
『え、あ…はい…』
潔子「菅原なら大丈夫」
『え?』
潔子「ほら、前見て?」
『あ…』
潔子さんに前を託されて見てみたらバレー部のみんなが坂ノ下商店の前で菅原さんを囲んで楽しそうにわちゃわちゃと…。
もちろん菅原さんもいつもの笑顔で。
潔子「ね?」
『はい!もういらない心配しません!潔子さん!』
潔子「なに?」
『私、変な条件出してきた奴、検討ついてるんでそいつぶっ飛ばします!!』
潔子「…え?」
澤村「おーい!清水に瑠璃!お前らも肉まん食えよ!」
『わ~!ありがとうございます~!』
絶対にぶっ飛ばしてやるからな。
女の子にキャーキャー言われてとりあえずウザい及川徹め。