第1章 マネさんしてます。
菅原「瑠璃〜田中に感謝しろよ?」
一人で、大地さんにあまり怒られなかった理由を考えていたら菅原さんに声をかけられた。
『え、田中に?』
菅原「田中の奴、瑠璃は土曜日の試合楽しみにしてたんで多分夜眠れなくて寝坊しちゃったんスよ!!なんて大地に言ってさ〜」
『そ、それはそれでなんか恥ずかしいというか…』
菅原「ま、でもそのおかげで大地が普段より優しかったってこと」
『…呆れられたんじゃ』
菅原「うん、多分呆れられたな」
『う…』
いや、でも大地さんに呆れられてるのはずっと前からだし別にショックではない!!いやショックだけど!!
『た、田中にお礼言っときます!』
菅原「お礼にほっぺにチューとかしたれよ」
『いや、何言ってるんですか菅原さん?』
菅原「俺は可愛い後輩の恋愛を応援しているだけです」
『いや、だからちょっと言ってる意味が分からないです』
菅原さん?爽やかな笑顔をしてらっしゃるのはいいんですけどね?その爽やかな笑顔に似合わないセリフを言わないでくださりませんか?
澤村「そろそろ試合始めるぞ〜」
菅原「ほらほら!田中にお礼してきな!」
『ほっぺにチューはしませんからね』
可愛い後輩だと思ってるんだったらもっと大切に扱ってくださいよ!!後輩で遊びすぎですから!!
と、まぁ菅原さんは放っておいて…!!田中!!試合始まる前にお礼言っとかなきゃ…!おかげで大地さんの雷を回避できたんだもの!
『田中〜!』
田中「おう!おそよう!」
『おそようございます…』
…ほんっと、田中はいらん一言多いよね。
『あの、ありがとね、大地さんにその……』
田中「え、瑠璃がありがとう…!?雨でも降るんじゃねぇの…?」
『ねぇ、何回も言うけどさ、一言が多すぎ』
人が真面目にお礼しようとしてるのにこいつは!
『ありがとね!!助かりました!!じゃあ試合頑張ってくださいー!!』
田中に言うだけ言って逃げる。何か田中が喋ってるけど、どうせ一言多いだけだもん。
菅原「今日の瑠璃はツンツンだな〜」
なんか変なお喋り聞こえてきたけど、これもスルーします。