第1章 マネさんしてます。
それからなんだかんだありましたが、待ちに待った土曜日がやってきました!
『や、やばい……やばいやばい……』
瑠璃、只今猛ダッシュしております。はい、寝坊しました。
『あああ潔子さんすいません〜〜!!』
今、一人で水とかを汲んでいるだろう潔子さんに謝りながら校門を走り抜ける。
『ああああ大地さんすいません本当すいません〜〜!!』
遅刻には厳しい大地さんに謝りながら部室の横を走り抜ける。ちゃんとジャージ着て来てるから部室になんて用無し!!…大地さんに土下座しよ…。
そんなこと考えてたらもう体育館だよ!あぁっ体育館独特のキュッキュッっていう足音が聞こえてくる…!!
『遅れてすいません!!おはようございます!!』
体育館に滑り込んで到着!!
菅原「あ、瑠璃おそようさーん」
田中「瑠璃おそよー!」
日向影山「?おそようッス!!」
『本当にすいません…おそようございます…』
菅原さんと田中ならまだしも…日向君と影山君にも言われるとさすがにキツイ…。いや、自分が悪いのだけど。
山口「ちょ、日向に影山!だめだよ…!」
影山「何がだ?」
月島「おそようって言うのは、遅刻してきた人に対してちょーっと嫌味含めた挨拶なんだよ。王様ひどーい」
日向「え!?そ、そうだったのか!?す、すいません瑠璃さん…!」
『え!?いや、私が寝坊したのが悪いから…!謝んないで!?』
日向君、そんな泣きそうな顔で私を見ないでよ〜!!罪悪感がさらに増す!!
影山「す、すんませんっした…!」
『影山君まで…!!』
澤村「ちょーっといいかな?瑠璃ちゃん?』
『う………はい……』
大地さん…しかも瑠璃ちゃん呼び…これはかなり怒ってるんじゃ…。
澤村「瑠璃ちゃん、寝坊したらしいね?」
『はい、すいません、寝坊致しました本当に申し訳ございません』
澤村「…まぁいいよ。今度から気をつけろよ」
『え?』
澤村「もっと怒ってほしいのか?」
『と、とんでもない!以後気をつけます!』
あれ…?もっと怒られると思ってたのに…。今日の大地さん優しい…。あ、いつも優しいですけど。