第1章 マネさんしてます。
菅原「やべ!時間!」
田中「モップモップー!!」
『え、え??』
菅原さんの一言で三人が慌ただしく動きだしてるけど…何事?
影山「すいません斎藤さん、掃除しないとダメで…」
『あ、大地さんにバレないように元通りにするってこと?』
影山「そういうことッス」
田中「と、いうことなんで瑠璃もモップがけよろしくな」
『はい…』
なんで私まで…と思ったけど私もボール触ったし、まぁマネだし…頑張る日向君と影山君のためと思えばいくらでもやってあげるさ!
菅原「てかさ、影山って瑠璃のこと苗字で呼んでんの?」
影山「?そうッスけど」
日向「俺も斎藤さん呼び!です!」
菅原「瑠璃、下の名前で呼ばないと怒るぞ〜?」
日向「え!?そうなんですか!?」
『何勝手に変なこと吹きこんでるんですか』
黙って聞いてれば変なこと吹き込んじゃってるし…。
『違うからね。好きなように呼んでいいからね?』
田中「ちなみに他に入った一年は瑠璃呼びだったな〜」
日向「そうなんですか!?」
『だから、一々言わなくていいじゃん…』
日向「俺!瑠璃さんって呼びたいです!」
『え、あ、ありがとう…』
田中「照れてやんの〜」
『照れてない!!』
菅原「影山は?」
影山「じゃあ俺も瑠璃さんで」
『……はぁ』
もう、何でもいいや…。下の名前で呼ばれるの嬉しいけど…。無理矢理感半端ないじゃん…。
日向「瑠璃さん!土曜日楽しみにしててくださいね!」
影山「それを言うなら、ちゃんとレシーブできるようになってから言え」
日向「なんだと!?」
『はいはいはーい。はやく掃除しなきゃ大地さん来るよ〜』
日向「やべっ」
影山「日向のせいだからな!?」
『…菅原さん、どうにかしてくださいこの二人』
菅原「まぁ、仲が良いってことだから」
…適当すぎるでしょ。どう見ても仲良くないってあれ。
日向君と影山君の方を見るとやはり喧嘩してる。でもちゃんとモップかけながら喧嘩してる…というかダッシュでモップかけてるね。
影山「今日も俺が先に終わった!勝った!」
日向「違う!俺だ!」
…はいはい。