第1章 マネさんしてます。
『さ、潔子さんがいないうちに仕事全部終わらせちゃって潔子さん帰ってきたとき「わぁ!瑠璃ちゃんすごい!ありがとう!」って言ってもらえるように頑張ろ〜っと!』
縁下「……盲目だな」
『羨ましいんでしょ〜』
縁下「ちょっとだけな」
縁下とおしゃべりもそこそこにしてお仕事お仕事!!とりあえず練習もそろそろ終わりだからモップ出しとくかな〜……ボトルはまだ片付けない方がいいだろうし。
『あ、田中水飲む?』
このボトルの中の水もあと少しだし、ちょうど近くに田中いたから飲んでもらおっと!
田中「お!瑠璃のくせに気がきくじゃねぇか!」
『毎回思うけど一言多い』
田中「褒めてんだろーが」
『はいはい…もうすぐで部活終わりそう?』
田中「そうだな、もう終わりっぽい」
『よーし!じゃあモップ出してくる〜』
モップモップ〜♫と思いながら倉庫に向かおうとしたら菅原さんに通せんぼされた。
菅原「なんだよ〜そんなに部活早く終わらせたいのか?」
『え、別にそういうわけじゃ…』
菅原「あれか、彼氏待たせてるから早く帰りたい〜ってか?」
田中「え!?瑠璃彼氏いんのか!?」
『いないいないいない!!」
なに言いだすの菅原さん!?
田中「なんだ…先越されたかと思ったじゃねぇかよ…」
『だからいちいち一言多いんだって』
山口「え!瑠璃さん彼氏いるんですか!?」
『だからいないってば!!』
月島「さすが瑠璃さんですね」
『ツッキーもやめて!!』
月島「…その呼び方やめてもらっていいですか?」
『ツッキーって呼びたいです』
ツッキーって可愛いもん、呼びたい。
月島「…」
『ツッキー』
山口「ツッキー」
月島「山口うるさい」
山口「ごめんツッキー!」
…よし、どれだけツッキーがツッキーって呼ばれるの嫌がろうが私はツッキーって呼ぶよ、ツッキー。
『ツッキー』
月島「瑠璃さん…」
『ごめんツッキー!』
田中「珍しく瑠璃にオモチャができたな」