第4章 音駒バレー部のファンしてます。
『田中もう一本〜!』
鵜飼「なんっか気持ち悪いな…」
武田「どうかしましたか?」
鵜飼「様子を伺われてるっつーか…観察されてるっつーか…」
武田「はぁ…そうですか?」
…それって音駒の人が猫っぽい顔してるからじゃ?特に研磨君、なんか猫っぽいし。
『……』
鵜飼「お前もそう思うだろ?」
『いや、別に…』
鵜飼「面白くねぇ奴だな…」
…え?面白くないって言われましても。
にしても…翔ちゃんすごいな。音駒の人たち翔ちゃんにつられてる…囮作戦大成功じゃん…!
ピーッ
あ、音駒がタイムアウト取ってきた…。12対9で烏野が勝ってる!!
『翔ちゃんナイスー!!』
日向「あざーっす!!」
田中「おい、俺も入れてるぞ!?」
『ないす〜。翔ちゃんのおかげだね!!』
田中「そ、そうだけどよ…!」
『ごめんごめん、田中もよかったよ!』
田中「お、おう…」
ちゃんと褒めたのに何なの…。逆に落ち込んでない…?
西谷「龍!照れんなって〜!瑠璃からの声援なんていつものことだろ!?」
え、いや、え?いつものこと?そうだけど…ノヤッさんさすがに傷つくわ。
西谷「いっつも応援ありがとな!!」
『え?あ、い、いや…マネだし…その…』
西谷「そんじゃこの調子で行くぞ〜!」
私全部言い終えてないんだけど。まぁでも…傷ついた心が一瞬で治ったというか…。
菅原「本当、西谷って嵐のようだよな〜。人の話を最後まで聞かずに…」
『まぁ元気ってことですから…』
菅原「そんじゃ行ってこーい!」
「「うす!!」
そんなこんなで試合再開。
『……っ』
潔子「瑠璃ちゃん、大声上げたかったらあげていいよ?」
『えぇ!?何がですか!?』
潔子「音駒の主将さん。さっきから主将さんばっかり見てるというか…見惚れてるっていうか」
『み!?み、見惚れてませんよ!?』
潔子「…主将さんのレシーブすごいね」
『や、やめてください…!気持ち抑えてたのに…!』
潔子さん意地悪…。確かに黒尾さんばっか見てたけど…!いや、ちゃんと試合見てるし烏野見てるけど…!!!