第4章 音駒バレー部のファンしてます。
ボッ
ダンッ
「んぬぅ〜っ!くっそ!!」
『なんか、あの7番くん…翔ちゃんにだんだん付いて来てませんか…?』
菅原「そうだな…さすが音駒だ…」
さっきからあの7番くん、何度も何度も翔ちゃんのスパイクに触ってる。
菅原「うわ、また触ったな…」
ボッ
「夜久さんナイスレシーブ!」
ひゃー!綺麗にセッターのところにボールが帰る!!
『音駒のリベロやばい…惚れる…』
清水「瑠璃ちゃん、もう浮気?」
『えっ、ち、ち、違、違います…!!』
菅原「本命は音駒の主将だよな〜」
『ぐっ……』
ほんと、恥ずかしいから弄らないで…!
しかも本人に聞こえたらどうするの!?
試合に集中してるから聞こえるわけないけども!!
日向「おれだってブロックも負けない!」
やったれ翔ちゃーん!ドシャットで私のこの鬱憤を晴らしてくれ……って、えっ?
トッ
西谷「くっそ〜!!」
『ひー!!!ツーアタック!?研磨くん、腹立つ〜!!』
菅原「ほんっと、腹立つな…」
キッ、と音駒チームを睨んでみるけど…
あー…やっぱりかっこいいな黒尾さん…。
菅原「おい瑠璃、ポーッとしてんなよ〜」
『なっ!?ぽ、ぽーっとなんてしてませんけど!』
菅原「ふーん?音駒の方見てたけど、絶対キャプテン見てただろ?そんでもって顔も赤いしな」
『顔赤いですか!?』
ぱちん、と両手で頬を挟んでみると…なるほど、顔が熱い。
清水「瑠璃ちゃん、ほら氷」
『貴重な氷使いませんよ!?しまってください!!』
潔子さんまで茶化して〜…。
清水「あ、スポドリ作らなきゃ…」
『私が行ってきます!潔子さんは記録付けお願いします!』
潔子さんを一人で行かせるなんて…ナンパされてしまう!!いや、他校とか特にいないけど!!
空いたボトルを集めてるとき、2階から声がした気がしたのでふと見上げてみると、町内会のお兄さん方々がいらっしゃってた。
『しまだマートのお兄さんと滝ノ上さん!』
挨拶としてお辞儀をすると、嶋田さんと滝ノ上さんは手を振ってくれた。爽やかだな〜。
嶋田「サボらず頑張れよ〜」
『サボってません!!』
絶賛お仕事中だったんですけど!!