第4章 音駒バレー部のファンしてます。
どうやらあれから私はぐっすり眠ってしまったようで…。
?「…瑠璃起きろ、瑠璃」
『母さん…もうちょっとだけ…』
まだ眠い…あと5分でいいからもう少し寝かせて…。
菅原「誰が母さんだ!早く起きろ!!清水待ってるぞ!?」
『……しみ、ず…………潔子さん!?うわぁ!!!』
バチッと目を開けたらすぐ目の前に…というか菅原さんが覗き込んでいた。というか朝ごはん!!潔子さん…!!
菅原「清水さっき来たばっかっぽいから。早く行ってやれ」
『わ、わ、わ…!今何時です!?』
菅原「まだ6時過ぎだから。ほら静かにな、寝てる奴もまだいるから」
『うぁぁ…ご、ごめんなさい…!菅原さん起こしてくれてありがとうございました…!!い、行ってきます!!』
菅原「行ってらっしゃい」
菅原さんに挨拶をして、静かに部屋を出て潔子さんが待ってくれているだろう調理場へ向かった。
あぁ、もう本当最悪…なんで最終日に寝坊しちゃうかな…菅原さんには感謝しきれない…。
『おはようございます…!ご、ごめんなさい…!寝坊しちゃって…』
調理場に着くと、既にエプロン姿の潔子さんと先生が朝ごはんの準備を始めてくれていた。
潔子「大丈夫?ずっと早起きだったし、疲れたまってるでしょ?しんどかったらまだ寝てても大丈夫だよ?」
武田「そうですよ!毎日僕たちよりも早く来て朝ごはんの準備をしてくれてたんですし、今日は僕たちでやりますから!」
『だ、ダメです!!それに疲れてません!大丈夫です!!手伝います!!』
潔子さんと先生に朝ごはんの準備をさせておいて、私一人悠々と寝るなんてこと絶対にできない…!むしろそんな状況だと眠れない…!
潔子「ありがとう。じゃあ…玉ねぎ切っておいてくれる?お味噌汁用に」
『了解です!』
潔子さんから渡された玉ねぎ達を切って…と。そんなこんなお手伝いをしていたら、すぐに朝ごはんは出来上がってぞろぞろとみんなが集まってきた。
澤村「今日が合宿最終日で、さらに待ちに待った因縁のライバル、音駒との練習試合だ。今日も朝飯をしっかり食べて力をつけること。それじゃあ合唱、いただきます」
「「いただきます!」」
そっか…三年生にとってはGW合宿自体が最後になっちゃうんだよね…。