第4章 音駒バレー部のファンしてます。
『…と、言うことなので今晩もお世話になります…迷惑かけてすいません…』
あれからみんなに事情を説明して…「それなら男子のとこで寝ればいいだろ?この前もそうしたんだし」って大地さんが言ってくれたのでお言葉に甘えて、合宿最後の夜をみんなと過ごすことになりました。
山口「そ、そんな…!迷惑だなんて…!」
日向「そうですよ!!今日こそ瑠璃さんの隣は俺で!!」
田中「あぁん?何言ってんだ日向!お前寝相悪すぎだから駄目に決まってんだろ!?あと影山もな!!」
影山「俺は別に寝相悪くありません」
月島「いや、あんだけ寝相悪いのに未だに気付いてないとか…」
うん、確かに。飛雄ちゃんの寝相、やばかったもん。出来ればもう飛雄ちゃんの隣にはなりたくないな…。我儘言えないけど…。
縁下「じゃあ俺の隣で寝れば?俺の隣はスガさんだし。寝相に関しては安全だと思うよ」
菅原「そうだな〜、隣の奴に蹴られる心配はないな!」
『え!いいんですか!?』
この二人の隣なら絶対に安全な気がする…!
菅原「俺の隣でもいいんならな〜」
…菅原さん、ニヤニヤしながら私を見てる…そういえばこの前、『菅原さん以外だったら誰の隣でもいいです』とか言っちゃったんだっけ…。
『あ、あの…この前はすいませんでした…』
菅原「まぁ俺も意地悪ばっかしちゃったしな、俺も悪かった!ごめんな」
菅原さん…
西谷「待て!!寝相なら俺だっていいぞ!?」
東峰「西谷は寝言がうるさいよな…」
田中「お、俺は寝相も寝言もいいません…!!」
澤村「いや、寝言言ってるからな?」
田中「え……」
田中達があーだこーだ言っている間に、既に持ってきていた私の布団を菅原さんと縁下が敷いてくれていた。
『ありがとうございます!これで安眠できます!!』
菅原「どういたしまして〜」
縁下「もし蹴ったりしたらごめんな」
『いや、別に蹴ってもいいからね?お邪魔させてもらってるんだし…』
西谷「い、いつの間に布団を…!?恐るべし…力め…!!」
縁下「いや、明日音駒戦なんだから早く寝なきゃいけないだろ…」
田中「そうだった…!!明日…シティボーイと…!!」
菅原「頼むから、音駒の人の前でシティボーイとか言うなよ…?」