第4章 音駒バレー部のファンしてます。
『…シティガールいるかな』
菅原「瑠璃も、音駒の人の前で言っちゃ駄目だからな」
音駒のマネさんってことは東京の女の子なんだから別におかしくないのに…。なんて思っていたら翔ちゃんがいきなり大声を上げた。
日向「そういえば!!瑠璃さん!」
『な、なに!?私なんかした!?』
日向「瑠璃さんの好きな人!もしかしたら知ってる人いるかもしれないからみんなに聞いたらどうですか!?」
……………しーん。
『え、えっと……』
菅原「…好きな人…?」
『え!?いや、え!?し、翔ちゃん…何のこと…?』
え、ま、まさか…
日向「この前、ロードワーク中に俺が迷子になったとき会った人ですよ!真っ赤なジャージで…背高くて…」
『ちょ、翔ちゃん…何もこんなとこで言わなくても…っ」
何でみんなが勢揃いのとき言うの!?潔子さんにもまだ言ってないのに…!?てかみんなに恋愛話とかしたことないんだけど…!?
日向「だって…この前かっこいいって言ってたから…」
『い、いや…こんなとこで暴露されるのは…ちょっと…恥ずかしいからね…?あの…またこんど 澤村「日向、ここで言っていいぞ?」 へ!?何言ってるんですか大地さん!?』
ちょ、嘘嘘嘘嘘…翔ちゃんの顔すっごい嬉しそうなんだけど!?待って、私にもプライバシーあるよ!?
菅原「その瑠璃が好きな人ってどんな人なんだ?」
日向「えっと、真っ赤なジャージで…あ!多分バレー部です!」
『翔ちゃん!お願いだからお口にチャック!!』
澤村「瑠璃、うるさいよ、静かにな」
『…は、はい……』
大地さん…卑怯だ…あの怖い笑顔を今向けて来るなんて…卑怯だ…。それに大地さんって恋愛話好きだったの…?
菅原「そんで?見た目とかは?」
何でそんなに気になるの…?たしかに好きなタイプとか言ったことなかったけどさ…?
日向「とにかくデカかったです!月島と同じぐらい…?でも月島より体デカかった!です!」
はぁぁぁ……ツッキーがなんか私のこと見てる……逃げたい……。