第4章 音駒バレー部のファンしてます。
『あれ、鵜飼さんも速く行かないとご飯なくなりますよ?』
鵜飼さん、難しい顔して突っ立ってどうしたんだろ?
鵜飼「あぁ…」
武田「どうかしましたか?あ、もしかして…試合のメンバーでお悩みですか?」
そっか…音駒戦まであと少しだし…インハイ予選だって…。
鵜飼「…セッターに…迷う…」
……これは私が聞いちゃいけない話な気がする…から速く戻らなきゃ。潔子さんも待ってるし。
変に聞いちゃってモヤモヤしたくないから…。
日向「瑠璃さーん!牛丼!!たくさん!!具!!」
『は〜い、みんな平等で〜す』
月島「ちゃんとした日本語喋りなよ」
影山「瑠璃さん!俺も!具!たくさんで!」
『みんな平等です〜』
月島「…人の話ちゃんと聞いときなよ」
ツッキー、ツッコミお疲れ様です。
そう!私はマネだからみんなの体調とかサポートするんであって、試合内容にまで首突っ込んじゃダメなんだからスタメンとか考えるな瑠璃!!鵜飼さんというコーチがいるんだから!!
日向「あ!ズリ〜!!月島のちょっと具多い!!」
月島「…瑠璃さん、僕こんなにいらないんですけど…」
『あ、ごめん』
…考え事しながらご飯盛っちゃダメですね。
午後の練習も無事終わって!!ちょっと喉乾いたから自販機へ!!
と、思って自販機に向かっていたら、その自販機の前で大地さんと旭さんが突っ立っていた。
『あれ、どうしたんですか?井戸端会議的な…?』
澤村「あぁ、ちょっとな。決意表明?みたいな」
『決意表明?』
澤村「…スガが、正セッターじゃなくてもいいから勝ってたくさん試合出たいって鵜飼さんに伝えてたから、俺たちは一回でも多く勝ってスガに試合に出てもらおうって気合い入れてたんだよ」
そっか…菅原さんから鵜飼さんに伝えたんだ…。
『…そうだったんですね。よし!!私もみなさんを出来る限りサポートしますから!!たくさんパシってください!!』
東峰「パシるって…女の子がそんな言葉使っちゃダメだよ〜」
『私のこと女の子だなんて思ってないくせに…!』
東峰「なんでそんなにネガティヴなの!?」
澤村「人のこと言えないと思うんだけど」
三年生ともっともっと一緒に部活したいな…。