第14章 湯毛×フジ
フジくんはたぶんその歳にしては性欲のある方やと思うから、今は俺達の間でSEXに対する温度差が出来てしまってる状態になんのかな。
フジ「……」
湯気「…?」
さっきまであんなに騒いどったフジくんが、今度は急に黙り込む。
フジ「うぅ…」
湯気「!?!?」
と思ったら次は泣き出してしまったやないか。もう喜怒哀楽の変化に付いて行かれへんよ俺は。
湯気「もう…どないしたん」
頭撫でたりとか抱き締めたりとかは、まあせえへんのやけど。こいつももういい大人やし。
フジ「…俺ってそんな魅力無い?」
湯気「!」
フジ「もうゆげぽは俺とシたくない?」
あかん、その顔はあかんて自分。好きなやつにうるうるの目で上目遣いされたらそりゃたまらんて。
湯気「…はぁ」
フジ「……」
湯気「フジくん、こっち向いて」
目を赤くさせるフジくんに、俺は最後の確認を取ることにした。
湯気「後悔すんなよ」
フジ「!」
湯気「お前が煽ったんやからな」
そして俺は、そっとフジくんを押し倒した。