第1章 出会いの段
「ただいまー!!土井先生!いるー?」
「おー!きり丸早いじゃないか。売れたか?」
きり丸君が中に声をかけてる間に再度確認
隣は昨日、私が越してきた部屋よね。
隣人であまり帰ってこないってのが、きり丸君と保護者
驚くも…
世間は狭いと納得するのは早かった
そんな事を思ってると、きり丸君が出てきて一緒に出て来たのは茶髪の優しそうな顔つきの男性
「きり丸、この人が?」
「そうでーす!絡まれた俺を助けてくれた人ッス!」
「はじめまして、小野 彩です。」
挨拶をしながら一礼すると、相手も一緒に礼をした。
「土井 半助です。助かりました。私は先に帰ってましたから、そんな事になってると思ってなくて…」
「いえ、お役に立てて良かったです。」
微笑みを見せると、土井さんは少し赤くなるも微笑み返してくれた。
「良かったら、お礼に夕飯でも一緒にいかがですか?」
「え?」
「あっ!無理強いはしませんがきり丸もお世話になったし。いいよな?」
「うん!彩さん一緒にご飯食べましょうよ!」
断る理由は見つからない。
「はい。お言葉に甘えちゃおっかな。」
やったー!!と喜ぶきり丸君
はしゃぐな!と優しく注意する土井さん
二人共
私のいる世界とは別の人みたいに優しい。