第8章 決断の段
何か言いたげだが言葉が見つからない彩に対して学園長は一呼吸を置き
「それに土井先生の話を聞いて、新たな指導員として忍たまに刺激が与えられると思ってな。」
その言葉に彩は後ろにいる半助を見上げる
「学園長先生!」
それは言わないのではと言いたげな半助は彩と目が合い、頭を掻きながら
「君を放ってはおけない。彩さんには此処で学んで欲しいし、教えても欲しいのだよ。」
半助の言葉に彩は下唇を噛み震わす
「やってくれないか?彩さん」
彩は下を向き瞳の潤みを拭い、半助の支えから少し離れて、片足をつき
「……その任…お引き受けいたします。」
指導員兼事務員
小野 彩誕生