第8章 決断の段
話をして良かった。
少しでも彩さんの心に癒しが出来たなら良いなと思う。
きり丸を会わせようか悩んだが、私だけじゃなくきり丸も彩さんと面識はある。だから会わせたのだ。
放課後
学園長の庵にて教師陣がほぼ全員集まっていた。
緊急職員会議である
内容はもちろん、彩の事
「信用できません!いつ学園長の命が危うくなるか分からないんですよ!?」
「あれだけの攻撃を交わしたので、腕は立つ人間だからこそ扱いに要注意となりますね。」
「……簡単に学園から解放して……いいのですかね……」
「確かに、解放して学園長を狙わないというのが出来るのか…」
色々な意見が飛び交う中……
学園長が一つ咳払いをし教師陣が黙った。
「新野先生、彼女の怪我の具合はいかがかな?」
「はい、傷は処置は済んでて、昼時には薬を飲んでくれました。」
ただ……と新野先生は言葉を続けようとするも、教師陣を一通り見回す
「彼女には大きな闇があります。忍者だからこそですが……それを彼女は常々と確認しているようなのです。左手の甲の傷で…」
「ふむ……山田先生は何か利吉くんから聞いてるかな?」
「はい。利吉によると、彼女は自分と同じフリー忍者でくノ一では有能と分析してます。男の変装のままの忍者仕事してたのでくノ一と知ったのは先程……だからこその意見ですなぁ。」
「そうじゃのぉ……さて、土井先生は彼女と接してどう思ったか聞かせて貰おうか?」
全員が目を閉じてる土井先生を見た。