第6章 正体の段
女の声に苦笑しながらも5人を見渡した後、大川…いや、学園長を見つめて正座をする
ちょっと痛み、新野先生に背を軽く触れられ会釈する。
「大川学園長。」
「ん?」
「私は捕虜の身分。忍としての捕虜になった時の覚悟は出来ています。もし、直ぐ出て行けと言うなら…」
ふと、窓から見える朝方の光が見えた。
「昼前には居なくなりましょう。」
「そんな!君の今の身体は怪我だけじゃないんだよ?!」
「新野?先生でしたっけ。その位は分かってますよ。」
新野先生に言いつつも
再度、学園長を見つめ……
「決断に従います。」
学園長以外の全員が学園長を見る。
「ほぅ……くノ一で立派じゃのぅ。お主…真の名前は?」
「はい。小野 彩と申します。」