第4章 いつもの条件の段
「すまんなぁ。仕事続きなのに呼び出して。」
「いえ…お気遣いありがとうございます。」
ハッハッハッと笑うフウユイタケ城の城主がいる御簾を前に片足をつき頭を下げる
後ろには、銀波と赤衛と白衛も同じ体勢でいた。
「さっそく、本題なのだがのぅ。フウユイタケの忍にならぬか?」
「そのお話は以前も致しました。変わりません。お断りします。」
「むぅ……やっぱり断るか。」
「すみません。」
「金か?」
「最低限あります。」
「女か?」
「興味ありません。」
「なら、地位か?それなら銀波と同等を!」
「なっ!?」
城主の発言に白衛が反応するも、銀波の視線と赤衛の抑えに直ぐに留まった。
その様子が見えた城主は、オホンと咳払いをして冗談と述べる。
私は一呼吸入れて
「例え、忍頭の地位がある銀波殿と同じ地位を頂いても専属は勤められません。」
「そこまで………」