ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~
第2章 シケン×ノ×ジュケンシャ
【キルア】
「スケボー、上手だね(にこっ)」
「えっ?//」
(なんだよ。じっと見てたから気持ち悪いなとか思っちゃったけど、笑うとちゃんと可愛いじゃん//)
「私もそんな風に乗れたらな~って思っただけ」
「...あっそ」
(あとで練習のために貸してやろ//)
俺はまた前を向いてスケボーを滑らして、さっきのおっさん(※レオリオ)よりもまともそうな同い年くらいの少年に聞いた
「君、いくつ?」
「十二歳」
「さっきの奴も?」
(俺、なに聞いてるんだろ...)
「レオリオ?三十くらいじゃないかな?」
「ちげーよ!!!(大声)あの女の方だよ!!(小声)」
つい大声をあげてしまい、変に思ったかと思って振り向くと、案の定女の子は首をかしげていた
それを可愛いと思ったのは、また別の話で
「...?ルイは俺と同じだよ。それに、ルイの隣にいる男の子も同じ」
(そんなやついたか...?)
振り返ってよく見ると、ツンツン頭の言う通り、茶髪のさらさらショートヘアの男が俺をじっと睨んでいた
(なにこいつ...?)
男はしばらく俺を見つめると、安堵したような笑いを浮かべ、俺に向かってにっこり微笑んだ
(ほんと、なにこいつ...?)
まぁとにかく、みんな同い年なわけだ...
...さっき、ルイってやつ、スケボー上手に乗りこなしててすごいって言ったんだよな...?
だったら、かっこよく...
『ヒュン』
前に重心をかけ、スケボーを蹴りあげてキャッチ!...っと
「おお~!!かっくい~!!」
ツンツン頭の男の子が誉めてくれた
(あいつは...?)
後ろを盗み見ると、あいつは頬を紅潮させて、宝物でも見たかのように瞳を輝かせていた
(っ...可愛い///)
「俺、キルア」
「俺はゴン!」
あいつを見てると変な動悸がしてくるから、今はゴンと友達になりたいし、ゴンと話してよう...