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【R18】【ハイキュー!!】 セックスフレンド

第9章 番外編 赤葦side



「赤葦……」

「はい」

「……なんでもない。もう一本」

「はい」

ボールを挙げると、強烈なスパイクが打ち落とされる。

木兎さんのスパイクは、ひるむことがない。

木兎さんは疲れることを、知らない。

常に強烈。

常に100%。

だけど……

「赤葦」

「はい」

「……なんでもない。もう一本」

ここ最近の木兎さんはおかしい。

「はい」

通常練習終了後の、恒例の「木兎スパイク練」

今日30本目のスパイクがバシッと音をたてる。

サイドラインぎりぎりのストレート。

「ナイスです、木兎さん」

「おお……」

気のせいじゃない。

絶対、おかしい。

いつものはちきれんばかりのオーラがない。

『俺は強いけど、それが何か?』的な絶対的自信。

木兎さんの体全体がいつもそれを表現してる。

でも、今は……

「赤葦」

「はい」

「……なんでもない。もういっ、」

「木兎さん、もう今日は終わりにしましょう」

気がそがれてるときに練習したってだめだ。

さっさと片付けに入ろうとすると、

「え、……おい、なんでだよっ」

背中にボールが当たった。

子供か、あなたは。

「だって木兎さん、全く気持ち入ってないじゃないですか」

「そ、そんなことねぇよ!」

「そんなことあります。木兎さんだってわかってるんじゃないですか?」

うちのエースは単細胞だけどバカじゃない。

「何があったのか知りませんけど、早く立ち直って下さい」

「べ、別になにもねぇし!」

口をとがらせた顔がこっちを睨む。

ほら、その顔。

その顔するときは、何かあって図星さされた時。

……わかりやすい。

追いかけてた彼女にフラれたらしい……とマネたちからは聞いたけど、この木兎さんが女の子のことでここまでヘタレてるって……








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