• テキストサイズ

【R18】【ハイキュー!!】 セックスフレンド

第2章 年下の元カレ



音駒高校の保健室は、なぜか豪華だ。

しかも教室棟や職員棟からも離れた、別館にある。

土曜日の音駒と梟谷の練習試合。

来るつもりなんてなかったのに、

『おまえ、絶対来いよ』

『木兎が会いたいってさ』

何度もクロからメールがきた。

セックスしたい。

用事はいつもそれしかないクロが、こんなに誘ってくるなんて。

木兎に言われたから……それだけ?

ちょっと気持ちがざわついた。

クロは何をしたいんだろう。

木兎のことも少しだけ気になった。

別に嫌いになって別れたわけじゃない。

ただ……

保健室に入ると、木兎がベッドに座っていた。

「お、ひっさしぶり。ホントに来たんだ?」

「……木兎が話があるって、クロが言うから」

「話? ないけど、別に」

右足首にテーピングしながら、二カッと笑う。

「ただ、会いたかっただけ」

「なんで急に?」

「え? 会いたいのに理由って必要?」

「そういうことじゃなくて……」

木兎はいつもこうだ。

あっけらかんとしてて、複雑な「何か」はない。

「さっきの俺のスパイク、見てくれた?」

「あ、……ううん、ごめん……今来たばっかだから」

体育館に行ったら、木兎は保健室にいると教えられた。

クロから……。

「ったく、そういうとこ、かわんないなぁ。バレーに興味なさそうなとこ」

「そんなこと……」

「そうか、セックスしか興味ないのか」

それは木兎じゃん。

バレーとセックス。

つきあってた時、その話しかしなかった。

「ちょっと、こっち引っ張っててくんない?」

木兎の足元に跪いて、テープの片側を持つ。

「捻ったの?」

「さっきすっごいスパイクきめてやったんだけどさ、着地した時軽く捻った」

「珍しいね、木兎が捻挫なんて」

「会えるか考えてたら気が散ってさ」

「ウソ」

「なんでさっ」

「木兎がバレー中に他のこと考えるなんてありえない」

「よくわかってんじゃん……と、よし、これで」

かっちりテープを巻かれた右足は、やっぱりちょっと腫れてるようにも見える。

「大丈夫?」


/ 76ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp