第1章 年下のセフレ
ベッドに寝たまま、バックから挿入されて、思わずお尻を突き出してしまう。
「すげえ、これ、しまる……っ……つか、いつもと違うとこに当たって、すげぇ気持ちいい……」
ぐんっと、ゆっくり力強く抜き挿しされて、奥の奥に、熱い塊が当たった。
「ひゃぁああっ、……ああっ」
剥き出しの神経に当たったみたいに、強烈な快感。
頭がチカチカしてくる……
恐い、こんなの、怖い。
逃げようとすると、腰骨を手で押さえつけられて、身動きできない。
「逃げんな……っ」
はぁはぁと肩で息するクロの顔が、覆い被さってくる。
「おい」
「んんっ……ん」
唇ごとすっぽりクロの口の中に取り込まれる。
舌が絡みついてきて、息すらも飲み込むような濃厚なキスで口を塞がれる。
「ん、ん、んっ……んんんんっ!!」
突きまくられて、限界に達した私のアソコが悲鳴を上げる。
同時に、クロの肉棒が私のナカから飛び出した。
お尻に熱い液体がかかる。
何度も、沸騰したように熱い液が、びゅくびゅくと、たっぷり……
はあはあ全身で息するクロは、私の中にとどまったまま、まだキスを続ける。
「んん、んっ……!」
どっちの舌かわからなくなるぐらい絡みとられて、溜まった唾液が零れ落ちる。
これ以上、キスされたら、きっと私、またいろいろ期待する……
……出会った頃みたいに。
クロの背中をバンバン叩いた。
「っ、なんだよ」
「……く、苦しい」
「金魚か、あんた」
「だって……」
「ムードねぇなあ」
やれやれと言わんばかりにクロは溜息をつくと、ベッドから起き上がる。
床に散らばる服や鞄の中からスマホを探し出すと、画面をみて「やべっ」と呟いた。
「練習10時からに変更って……ったく、なんだよそれ」
「研磨くん?」
「いや、夜久」
素早く返答を返したクロは、脱ぎ散らかした制服を身に着ける。
「んじゃ、またな」
「……うん」
裸のまま、ベッドの上で後ろ姿を見送る。
「あ、そうだ、来週末、梟谷と練習試合だけど、見に来ねぇ? 木兎が久しぶりに会いたいってさ」
「あ……うん、まあ考えとく」
「考えるっつうか、来るだろ、普通。元カレが会いたいって言ってんだから」
「……」
「んじゃ、また連絡する」
乱れたベッドの上で一人取り残される自分に嫌気がさした。