第6章 年下の強引なカレ
「何がしたいかなんて、わかんねぇよ……でも、今したいことは、これ」
言うが早いか、私の服を引き剥ぎにかかる。
「なっ、ちょっと、こ、ここで……?」
後輩の子が、……影山君が、いるのに……?
「いやっ!」
「いやじゃないだろ。こうなるのわかってたくせに」
「わかってない!知らない!」
今までもさんざんいろいろされたけど、外なんてなかった。
最低限度は私を守ってくれてる、そう思ってたのに。
「こんな外でなんて、やめてっ……」
思いっきり手を突っぱねて、逃れようとすると、
「拒むなよっ……俺を……」
「……ッ」
なんでそんな顔で見るの?
捨てられた子供みたいな、顔……
こんなの、卑怯……そんな顔で見つめられたら……
「……逃げんな」
切羽詰まったように吐き出される言葉。
まるでクロの方が今にも捨てられることを怖がってるような声。
振り回されてたのは、いつも私だったのに……
「ぁ……んっ」
「ほら、触ればすぐに感じるくせに」
手慣れたクロの愛撫に、あっという間に身体に火がつく。
引き下ろされたパンツも下着も遠くに放り投げられて、あらがう間もなく全裸にされる。
背後から抱きしめられて、勝手にカラダがくねってしまう。
クロの両足の間に挟まれた素肌の腰に、クロの股間があたってる。
もう、硬くて、熱が……
「なに期待してんだよ」
「…してない、そんなの」
「してるだろ、ほら」
両方の乳首をきゅっと指先で摘ままれる。
「ん、ぁん……っ」
「なんでもうこんなに尖らせてんだよ」
「……ちがっ、」
「影山に見られてるから、余計に感じてるってか」
「あ、あのっ、本当に俺っ、」
いつの間にか影山君は直立のまま、後ろを向いていた。
「影山、なに後ろ向いてんだよ。こっち向けって」
「黒尾さん、ダメです、そういうのっ……」
必死に首を振ってる。
「いいから、こっち向けって」
「いやです!」
「いいから、影山」
クロも影山君も同時に溜息をつく。
「……どうして、こんなことするんですか」