第6章 年下の強引なカレ
「おまえに見せたいから」
「……?」
「こいつがどんだけエロくて、綺麗か、おまえに見せたいから」
「なんで、ですか……?」
「あ?」
「黒尾さん、この人とつきあってるんですよね? ……彼女、なんですよね? そんな大事な人のその、そんな恰好とか人に見せて楽しいんですか?」
優等生的な詰問。
でも、そんな言葉、クロには届かない。絶対に。
「俺、そんなこと言ったないけど」
感情ののらない返答に、影山君が怪訝な顔をする。
ほら、やっぱり。
「俺、こいつが彼女なんて言ってないけど」
「じゃあ、なんなんですか? 彼女じゃなきゃよけいこんなことしちゃいけないですよね!?」
「……さあ、なんだろうな。俺にもよくわかんねぇけど……」
影山君の素朴だけど一直線な質問。クロは答えない。
なんで、こんなことばっか……
クロのしたいこと、私にはやっぱりわからない。
理解したくて努力したけど、それも疲れた。
クロ、私、疲れてるんだよ……
「なに呆けてんの」
片手をぐいっと掴まれる。
クロがゆるやかに打ち笑む。
「後輩教育で、あんたが可愛く喘ぐとこ、見せてやって」
ベンチに座ったクロに、掴まれた腕を引き寄せられた。
背後から、膝の上に抱えあげられて、膝の裏を両手ですくいあげられる。
両脚をぐいっと左右に大きく開かれる。
「クロッ……やっ……!!」
だめ、アソコが、見えちゃう……!
閉じようと力をいれても、押さえられてて脚が動かせない。
「……っ!」
影山君、見てる……
視線が刺さるみたいに、強い。
「……いやっ、……いやっ、見ない、で……っ」
身体をひねって逃れようとしても、足が空気を蹴るだけでびくともしない。
「暴れんなって。てか、暴れるってのも演出? 影山を煽ってる?」
クロの指が、むき出しの割れ目に触れた。
「………ぃゃあ……」
「てか、もうこっちまで濡れてんじゃん」
「ぁ……んっ……」
わかってる、そんなの。