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【R18】【ハイキュー!!】 セックスフレンド

第5章 番外編 クロside



クロ視点の番外編です。
31ページあたりをクロ視点で書かせていただいております。

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カチカチ、カチカチ。

電車に乗ってからひっきりなしにボタンを連打する音に、

「まだ攻略できないのか?」

「こいつ、難しい」

ゲーマー研磨が画面を見据えたままつぶやく。

「研磨がてこずるなんて珍しいじゃん」

「別に…てこずってなんかないし」

「いや、てこずってるだろ」

「てこずってない」

「今週ずっとそいつじゃん」

「1年以上も同じ人にてこずってるクロに言われたくない」

「なんだよ、それ」

「別に……」

「なに?」

常に会話では深い入りしない主義なのに、思わず訊いてしまった。

横のプリン頭が、指の動きは留めずに「あの先輩」とつぶやく。

あいつのことを、研磨に話したことはない。

話題にしたことも、ましてや相談したことも。

でも、研磨は知っている。

研磨は頭がいい。

子供のころからの付き合いも長い。

自分の纏う雰囲気にも敏感に反応する、

ただ、それをいつもは言わないだけで……。

「別にてこずってないし」

「てこずってる」

「違うから」

「……好きなんでしょ」

「はぁ?……なんだ、それ」

「素直になればいいのに」

「俺はいつも素直だろ」

「好きなものほど苛めるよね、クロ。昔から」

「別に好きでもないし。つか、別に虐めてないだろ」

プリン頭は画面を見たまま、答えない。

そう、虐めてない。

ただ、楽しんでるだけ。

軽い身体の関係を、あとくされなく楽しんでるだけ。

高校生のハンパない性欲を発散してるだけ。

「ふーん。別にどっちでもいいし」

「てか、人の心配するなら、自分の心配しろ。いつまでそのボスキャラやってんだよ」

「……大丈夫。これは負けてもリセットできるし……クロはできないだろうけど」

「別に俺はリセットもなにもないし」

「なくすまえに、素直になるのがいいんじゃない……?」

「……研磨、変なもん食ったか? 」

研磨がこんなに喋るのも珍しいし、人にアドバイスするのも珍しい。

「別に……ただリエーフもクロも最近うざいから」






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