第4章 新しい年下のセフレ
高校一年生って、若い。
わかってたつもりだったけど……
リエーフの性欲は尽きることがなかった。
覚えたてのゲームをやりたくてしょうがない子供のように……
『終電大丈夫?』
ようやくこの一言で帰り支度を始めたリエーフは、玄関先で「やっぱり……」と蒸し返した。
「つきあってください! やっぱりセフレっていけないことですよね!?」
「……かな」
曖昧に濁す。
イケナイこと……じゃない。
お互いが納得してれば、ありえる関係。
でも、一度気持ちのバランスが崩れたら、成り立たない。
「ごめん、言ったけど、好きな人、いるから」
「うそだ。ならなんでクロさんとセフレなんですか?」
「……なんで、だろうね」
「俺、あなたのこと独り占めしたいです!」
リエーフは直球しか投げてこない。
木兎に似てる。
「その好きな人には告白したんですか?」
情けないけど、首をふるしかない。
「たぶんしないと思う」
「なんでですか?」
「見込みがないから」
「見込みがないなら見込みを作ればいいじゃないですか!」
「リエーフって、前向きだね」
思わず笑むと、にこっと大柄な笑顔な返ってくる。
「だから俺も諦めないですから。毎日メールとか電話します。んで、俺のこと好きって思わせますから……だから、……」
立ったまま、ぎゅっと抱きしめられる。
「だから、たまに、こうして触ってもいいですか?」
ちゅっ、ちゅっ。
部屋着のカーディガンを羽織っただけの肩に何度も軽いキスが落ちてくる。
「……だめだよ、もう…こういうの、やっぱりよく……っ」
カプリと歯を立てて肩を食まれる。
「んっ……ぁ」
「そういう声出すから……」
リエーフが腰をぐりぐりと私に押しつけてくる。
もう、アレ……
「……すぐにこんなになっちゃうじゃないですか」
……カチカチに硬い。
耳元で囁かれて、頬がカッと火照る。
「そんなの、知らない……」
「責任取ってくださいね」
「無理、もう……ムリ」
「ダメ。ココが俺の形を覚えてるうちに、もう一回」
指がまだ湿ってる割れ目から奥へつるりと忍び込んできた。
ぐちゅっ……
「や……ぁんっ……」
「今日、泊ってって、いいですか……?」