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【R18】【ハイキュー!!】 セックスフレンド

第3章 好きになったら……



「私、音駒の卒業生、この春卒業したんだけど」

「へえ、偶然じゃん」

肩を竦める仕草が、大人っぽい。

「2年だよね、今?」

「そう」

やっぱり、私より2つ下だ。

「てか、あんたこれからどこ行くの?」

「帰るとこだったんだけど、この辺ごちゃごちゃしてて、地下鉄の駅どっちかわからなくなっちゃって……」

「ふらふらしてるところを、酔った男2人に絡まれて、俺が声かけなきゃ今頃2人に連れられてどっか地下のバーとか裏通りのホテルに連れ込まれて、あんあん言わされてた……ってか」

「……そんなこと、ないし」

「現にそういう状況だっただろ」

「………」

「駅どっちかわかってんの?」

「……あっち」

指さすと、

「あんた、方向音痴だろ」

逆方向を指される。

「駅まで一緒に行ってやる」

歩き出す長身の彼を見ながら、記憶をたどる。

名前、なんだっけ、この子……

「おい、早くしろって」

振り返りざま、手を引っ張られる。

「ちょっ、と……」

ずんずん歩く後ろを小走りについていく。

「背、高いね」

「だから?」

「ちょっとゆっくり……歩幅が合わない」

「あんたチビだもんな。もしかして150ないんじゃねぇ?」

「……あるし」

「いや、ないね」

「あるから」

「ごまかすなって」

後ろ姿だけど、くすりと笑ったのがわかる。

「……あるから」

「……ないね」

大学1年になった初夏、初めてクロと街で再会した。

再会、って言葉が正しいのかわからない。

同じ高校だった1年間は全く知らない人だった。

なのに、偶然また会った。

いろいろ喋った。

ちょっと怖そうに見えるけど、実は優しい。

困ったときにさりげなく手をさしのべてくれる。

そんな後輩……だったのに。

いつのまに、こんな関係に落ちたんだろう。

いつから、クロを男として見るようになったんだろう。

いつから、クロの気持ちが欲しいって思うようになったんだろう……



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