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レッテル 2

第6章 挨拶参り


二人して空を見た。
彼の中から見る空はいっそう綺麗で清んでいるように見える。
遠くの方で飛ぶ飛行機が、何処へ行くんだろうと何気に考えながらボーッと眺める。

それだけで幸せ。

一番は、彼と今こうして一緒にいれること。

だけど、あの悪魔はまた現れる。
幸せを崩しに。

ギュッと唇を噛んだ。

「大丈夫だ、心配すんな。」

鼻に湿布を貼った顔が無邪気に笑っている。
今の空のように清んだ笑顔で。

だから、あたしも笑った。

彼は絶対に負けないと信じて。

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